これから”テレナーシング”に取り組もうと考えているあなた この本から始めてみませんか?
●テレナーシングの実際を誌面で体得できる!
●テレナースと利用者の実際の会話のやりとりが見られる!
●こんな疾患をもつ在宅療養者の遠隔モニタリングの実際を網羅!
:糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患、誤嚥性肺炎、がん、神経難病、妊産褥婦、親子
COVID-19パンデミックは、世界各国で遠隔医療の推進に拍車をかけました。わが国でも医師の「オンライン診療」が急速に進み、看護師が行うCOPD療養者への遠隔モニタリングは診療報酬化されました。テレヘルス、テレナーシングへの期待はいっそう高まっていると言えます。本書は、テレナーシングをこれから始めようとする看護職が実際にテレナーシングに取り組む際の「手引書」です。さまざまな疾患を持ちながら療養する利用者とテレナースとの実際のやりとりから具体的な方法を学ぶことができます。
第1章 テレナーシングへの誘い(いざない)
テレナーシング誕生の経緯:遠隔医療・遠隔看護の誕生と歴史
看護のイノベーションとテレナーシング開発
AI活用/ビッグデータとこれからのテレナーシング
テレナーシングの定義・目的・特徴
遠隔医療におけるテレナーシングの位置づけと種類
テレナーシングのプロセス
テレナーシングにおけるPeople-Centered Care
長期療養者支援の視点とテレメンタリング技法
テレナーシング・遠隔医療の潮流と健康保険制度
テレナーシングとケア倫理
テレナーシングとリスク管理
テレナーシングの有用性と今後の課題
遠隔医療の歴史と動向
遠隔医療と診療報酬制度
第2 章 テレナーシングのために知っておきたい情報管理
テレナーシング実装のための情報リテラシー
テレナーシング実践のためのセキュリティと情報管理
テレナーシングに必要なプラットフォーム
テレナーシングと情報通信技術
遠隔医療とAI(人工知能)・ビッグデータ
次世代通信技術(5G)とテレナーシング
第3 章 テレナーシングの進め方
テレナーシングと利用者のヘルスリテラシー
一次予防・二次予防・三次予防と継続支援ニーズ
対象者と家族の特性とテレナーシングのニーズ
ヘルスコミュニケーションの基本
テレナースがもつべき姿勢とスキル
遠隔コミュニケーション「メンタリング」の基本
慢性疾患をもつ人への遠隔看護相談・保健指導の基本
ストア・アンド・フォワード方式(電子メール)を用いた支援の基本
テレナーシング開始手順、説明と同意の取得
テレナーシング中止・終了の考え方
テレナーシングと看護過程
テレナーシングと看護記録
テレナーシングで在宅療養を支えた事例
①療養生活においてテレナーシングを効果的に活用したケース
②テレナーシングによって自己管理能力が向上したケース
第4章 遠隔モニタリングに基づくテレナーシングはどのように行うのか
テレナーシングに必要な心身の遠隔モニタリング
特性別在宅療養者の遠隔モニタリング
①糖尿病者への支援
②慢性心不全者への支援
③慢性閉塞性肺疾患をもつ人への支援
④誤嚥性肺炎をもつ人への支援
⑤がん化学療法を受ける人への支援
⑥外来化学療法中の乳がん療養者への支援
⑦神経難病をもつ人への支援
⑧妊産褥婦への支援
⑨親子への支援
第5章 事例に見るテレナーシングの展開
「生き活きほっと和み」による遠隔モニタリングに基づく、慢性疾患療養者へのテレナーシング
テレナーシング研究成果の社会展開
遠隔ICU
聖路加国際病院ICTを活用したがん療養者の相談
[オーストラリアの実践から]クイーンズランド大学プリンセスアレキサンドラ病院遠隔医療センターのテレヘルス
デンマークにおける遠隔心臓リハビリテーション支援:Future Patientプログラムの取り組み