急変事例を「起こりやすい5つの状況」に分類し、そこから導き出される予測と対応のヒントをわかりやすく解説。
著者 |
石松伸一
編
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ジャンル |
臨床看護
> 救急看護 > 急変対応
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出版年月日 |
2014/06/20 |
ISBN |
9784796523271 |
判型・ページ数 |
B5・176ページ |
定価 |
2,640円(税込) |
急変事例を「起こりやすい5つの状況」に分類し、そこから導き出される予測と対応のヒントをわかりやすく解説。
急変にはパターンがある! 「急変が起こりやすい」状況とは
・急変の本質:時系列による分類
・「防げる急変」と「防ぎえない」急変
・「急変が起こりやすい状況」の共通点:急変の5つのパターン
・急変の背景:「急変対応のABCD」を意識して動いてみよう
・後悔を明日からの糧に変えて
パターン別急変対応のABCD① 高齢者と薬剤
・解熱薬の坐剤を使用したら、みるみるショック状態に!
・不穏発生!薬剤を次々使用するも、呼吸停止…
・腰椎麻酔で血圧低下。昇圧薬を投与したら、不整脈が発生!
・抗がん剤投与中の尿量低下。アルブミンを投与したら…
・内視鏡治療中、セデーションを追加したとたん呼吸停止!
パターン別急変対応のABCD② 入院・処置直後
・中心静脈ライン挿入後。SpO2だけでなく、徐々に呼吸状態も低下…
・手術前の気管挿管。直後、突然ショック状態に!
・体位変換時の気管切開チューブ誤抜去。再挿入を試みるが、挿入できず…
・清拭のために訪室。体を横向きにしたら、いきなり意識消失!
・心臓カテーテル検査後、頭痛を訴えていた患者さんが、数時間後に意識消失!
・起坐呼吸で緊急入院。検査のために鎮静したとたん、呼吸停止!
・人工股関節置換術後の初回リハビリ後。みるみる呼吸不全状態に…
・急性心筋梗塞で緊急入院。検査を待っている間、突然モニターがVTに!
・嘔気・嘔吐がある患者さんが突然けいれん!モニターを見たらVfが…
パターン別急変対応のABCD③ 先入観
・大動脈解離B型の患者さん。退院目前、突然意識が低下!
・心電図アラームがよく鳴る患者さん。いつもの電極外れと思ったら…
・下肢骨折で入院。経過良好だったのに、腹痛を訴え、レベル低下!
・梗塞で入院した患者さん。いつもの腰痛だと思っていたら、Vfが発生!
・軽度の認知症患者さん。食後に訪室したら、眼球上転で意識消失!
・大量飲酒で来院の患者さん。点滴開始2~3時間後に、異様ないびきが!
パターン別急変対応のABCD④ トイレ・浴室・移動中
・ターミナルの患者さん。トイレでの排泄後、みるみる顔面蒼白に!
・夜間ポータブルトイレでの排泄時、一時的に意識消失!
・肺炎で緊急入院。車椅子からベッドに移ったとたん、呼吸状態悪化!
・入浴から戻ってこない患者さん。浴室を見たら、浴槽で心肺停止!
・車椅子の患者さん。姿勢が傾いてきた…と思ったら、意識消失で失禁!
パターン別急変対応のABCD⑤ いつもと違う感じ
・「何だか寒い」と訴えた5分後、再訪したら心肺停止!
・寝ているにしては、何か変…と思って近づいたら、呼吸停止!
・バイタルサインに変化はないが、何かおかしい。その後、呼吸状態が悪化!
・カリウム持続投与中。昨日から会話がおかしいと思ったら、いきなり心停止!
・心臓術後の小児。様子がおかしいと思ったら、急にSpO2が低下!
急変対応 早わかりガイド
・必ずおさえて! BLSとACLS
・迅速な対応に不可欠なコミュニケーションスキル
・こんなときどうする? DNARの考え方
急変対応ポイント一覧
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