日々のルーチン検査の結果から、患者さんの病態を見抜いて適切なケアにつなげるためのステップを紹介。
症状の訴え時や術後、投薬中など、状況ごとに検査値のどこをみるべきか、根拠をふまえて解説。
■Part1 臨床でよくみる検査の9項目
総論 検査(血算・生化学)では患者さんの何をみているの?
全身状態の把握のためにみる検査値
項目1「栄養状態」を読む検査:アルブミン(ALB)
項目2「全身状態の経過」を読む検査:血小板数(PLT)
細菌感染を把握するためにみる検査値
項目3「細菌感染症の有無・重症度、敗血症の有無」を読む検査:白血球数(WBC)
各臓器の病態把握のためにみる検査値
項目4「腎臓の病態」を読む検査:UN(尿素窒素)、Cre(クレアチニン)
項目5「肝臓の病態」を読む検査:AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)
項目6「胆管の病態」を読む検査:ALP(アルカリホスファターゼ)、
γ -GT(ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)
項目7「細胞傷害」を読む検査:LD(乳酸脱水素酵素)
項目8「凝固・線溶系異常」を読む検査:PT(プロトロンビン時間)、
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)
項目9「電解質異常」を読む検査:Na(ナトリウム)
まとめ事例 こんなふうに読み進める!「9項目」で見抜ける病態
■Part2 症状・状態でみたいこの検査値
総論 “こんなとき、この検査値をチェックする!”というポイントを学ぼう!
状態変化・状況でみる検査値
項目1「意識障害」の患者
項目2「胸痛」の患者
項目3「外科手術後」の患者
治療中にみる検査値
項目4「脱水」「低栄養」の治療中
項目5「高カロリー輸液」の投与中
項目6「利尿薬」の投与中
項目7「抗凝固薬」の投与中
項目8「インスリン」の投与中
項目9「抗がん剤」の投与中
資料 本号で取り上げた検査項目一覧